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【会計事務所で働く】確定申告の時期はそんなに忙しいの?

疲れてもぬけの殻の人

会計事務所で働こうかと悩んでいる方へ。

「確定申告の時期は忙しいって聞くけど実際どうなの?」って思いませんか?

ほとんどの会計事務所は噂通りの忙しさです。

これまで5つの会計事務所で働き今はひとり税理士として働いている私が、確定申告時期の忙しさについてお伝えします。

目次

何で確定申告時期はそんなに忙しいの?

そもそもここで言う確定申告とは「個人の所得税の申告」のことです。

所得税の確定申告書の提出は毎年2/16~3/15までになりますが、会計事務所は2月に入ったころから確定申告一色になります。

確定申告の仕事はこんな流れです。

  • お客様から必要な書類を集める。
  • 書類のコピーを取る。
  • 前年1月~12月の数字を取りまとめる。
  • 確定申告書を作成する。
  • お客様に税額を報告する。
  • 申告書を提出する(ほとんどが電子申告)。

これを1ヶ月で1人20件~50件くらいやるため、確定申告時期は激務になります。

ちなみにどんなお客様かというと、

  • 顧問先の社長さんなどで医療費やふるさと納税がたくさんある人。
  • 賃貸不動産の収入がある人。
  • お医者さん、飲食店、芸能人、スポーツ選手など個人で事業をやっている人。
  • 去年不動産を売ったなど、一時的な所得がある人。

などがいらっしゃいます。

確定申告時の会計事務所の忙しさはどのくらい?

確定申告時期の会計事務所はお祭り騒ぎの忙しさです。

どのくらい忙しいかというと

  1. 2月下旬からは終電が当たり前。
  2. 2月3月は土曜日が出勤日の事務所もある。
  3. 結局日曜日も出勤せざるを得ないこともある。
  4. 家に帰れないため事務所の近くのホテルで泊まる人もいる。
  5. コピー機が大人気。
  6. 夢でも確定申告をしてて疲れがとれない。

こんな感じです。

このくらいやらないと終わらない作業量です。

寝ても夢で電卓たたいていて、全然疲れが取れないこともありました。

「初めてだから先輩がやり方を教えてくれるだろう」などと期待してはいけません。

周りは「話しかけんじゃねえよ!」オーラがビンビン出ています。

確定申告の基本的なことは自分で勉強し、あとは去年の申告書をまねて作業する、くらいに思っていた方がいいでしょう。

正直、確定申告が嫌になって辞めちゃう人もいます。

確定申告のお客様あるある

確定申告のお客様あるあるとしては、このようなものがあります。

  • 毎年必ず3/10過ぎに書類を持ってくるお客様がいる。
  • 確定申告時期に海外旅行へ行くお客様がいる。
  • どう考えても経費にならない領収書を入れてくるお客様がいる。

毎年必ず3/10過ぎに書類を持ってくるお客様

「やれやれ、やっとゴールが見えてきた~」という時期に書類を持ってくるお客様。

これはもうどうしようもありません。

もしかすると期限に間に合わない旨をお伝えし、(怒りを抑えつつ)できるだけ期限に間に合うよう淡々と処理しましょう。

確定申告時期に海外旅行へ行くお客様

確定申告時期に海外旅行へ行くお客様は、これまでに何人かいらっしゃいました。

海外旅行となると1週間以上は日本にいないことになり、楽しい旅行中に確定申告のことで連絡するのもはばかられます。

旅行の日程をお聞きし、それまでに質問の回答や不足書類をいただけるよう自分の中でスケジュールを組むしかありません。

どう考えても経費にならない領収書を入れてくるお客様

子どもの学費や家族旅行の領収書など、どう考えても経費にならない書類を入れてくるお客様は多いです。

初めての確定申告であれば、えっ?と思うかもしれませんがよくあることです。

判断がつかなければ(聞きにくいかもしれませんが)先輩に聞いてみましょう。

まとめ

確定申告時の会計事務所は噂通りの忙しさです。

この業界で仕事をしたいけど確定申告の忙しさはイヤ!というのであれば、

  • 確定申告時に忙しくない会計事務所を何としてでも探し出して就職する(大企業相手やM&A専門などであれば多分確定申告は少ないのでは)。
  • 頑張って税理士になって独立し、あまり確定申告を受けないようにする。

くらいしかありません。

ちなみに私は二度とあの忙しさは経験したくありません。。。

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